こんにちは!
イラストキネマのオーナー、サオリです。
ご来館ありがとうございます。
2022年4月に、本「人を描くのって楽しいね!」を紹介する記事を書き、この本に載っているポーズの模写を始めました。
模写を続けて半年経った際、「1年続けてみる」と宣言し、ついにその1年が経過!
イラスト初心者の私は1年続けることができたのか?
その結果や続けたことで実感した変化などについて超具体的に書いていますので、この本の模写を続けたらどうなるか、リアルに想像できると思いますよ。
とはいえ文章だけだとどうしても伝わりにくいので、どのぐらい絵が上手くなったのか、模写を始める前と現在のビフォーアフターイラストも載せています!
この本を模写して得られる成果について、どこよりもわかりやすく書いている自信があるので、最後まで読んでいただけるとうれしいです。
本「人を描くのって楽しいね!」の模写を1年間続けられたのか?
半年続けた際の記事で掲げていた「1日1ポーズ模写する」というルールは継続しています。
本「人を描くのって楽しいね!」では顔や手、足といったパーツの描き方についてのページもあり、パーツについては「クロッキー帳1ページに模写して1日分とする」というルールのもと行いました。
さて、1年間毎日模写を続けられたのかというと…
続けられませんでした…。
楽しみにしてくださっていたかた、本当に申し訳ございません。
そんなわけなので、「人を描くのって楽しいね!」の模写を1年間毎日続けた結果ではなく、続けられなかった理由や上記のルールで1年分続けた結果などについて、書いていきます。
続けられなかった最大の理由
「人を描くのって楽しいね!」の模写を続けられなかった最大の理由は、
「楽しめなかったから」
これに尽きると思います。
楽しかったら何事も続けられる。
楽しかったら。
なぜ楽しめなかったのかというと、模写を続けてしばらく経つと本に載っているポーズは全部模写できちゃうんですよね。
どのページをめくっても「もうこのポーズ描いたんだよなぁ…」となってしまって「描きたい」という気持ちが日に日にうすれていってしまいました。
それでも宣言したんだからやれよって話なんですけどね。
どうすれば「人を描くのって楽しいね!」の模写を続けられたか?
溜まった分の「人を描くのって楽しいね!」の模写をこなしながら
- どうすれば続けられたんだろう?
- 楽しく描くにはどうしたらいいだろう?
と考えました。
そうして私が考えた案は以下の三つ。
- 制限時間を設定する
- 描いた絵を毎日SNSにアップする
- 人体の髪型や顔を好きなキャラクターにして描く
それぞれ詳しく見ていきましょう。
制限時間を設定する
いろんなポーズを描くうちに、描きやすいポーズとどうしても上手く描けないポーズがあることに気づきました。
描きやすいポーズを描くのは楽しいのですが、描けないポーズはまぁまぁ辛いです。
うまく描けなくて描き直しているうちに、時間だけが経って嫌になってしまうんですよね。
そうなるぐらいなら初めから制限時間を設けて、描けても描けなくてもそこで終わり!としたほうが、取り組みやすくゴールもわかりやすいです。
上手く描けるようになるのももちろん大切ですが、何より大切なのは継続。
嫌になってやめたくなるぐらいなら、楽して続けられるほうを選びましょう。
描いた絵を毎日SNSにアップする
半年続けた際の記事では「周りに宣言するのが継続のコツ」と書きました。
この「描いた絵を毎日SNSにアップする」も、周りに宣言することによって強制的に続けなければいけない環境に身を置く、という点は同じです。
私は「2023年4月5日に結果を報告します」とブログに書いたものの、毎日アップするシステムにはしていませんでした。
「これから毎日模写をアップします!」とTwitterやInstagramで宣言していたら、プレッシャーは違っただろうなと思います。
ただこの方法だと「やらなきゃ」という義務感が強くなりそうなので、楽しく続けたい場合は次の方法がおすすめです。
人体の髪型や顔を好きなキャラクターにして描く
「続けられなかった最大の理由」でも書きましたが、描くものに目新しさがなくなると飽きてしまうんですよね。
「人を描くのって楽しいね!」に載っている人体のほとんどが、下の画像のような素朴な顔です。
好きなものを描くのは無条件で楽しいので、自分の好きなマンガやアニメのキャラクターに変えて描けばもっと楽しんで描けたんじゃないかな、と思います。
初心者が「人を描くのって楽しいね!」を模写して起こった変化【ビフォーアフターイラスト】
1年分の模写をしたという証明のため、模写した絵の一部をお見せしますね!
さて、この記事を読んでくださっている皆さんが気になっているのは、
初心者が「人を描くのって楽しいね!」の模写を1年分やって絵は上手くなったのか
ではないでしょうか。
それをわかりやすくお伝えするために、1年分続けた今、本を見ずに人体を描いてみました!
手と足の指といった細かい部分や、腕の曲線など細かい部分を描き込めるようになったと思います。
模写を1年分やった結果、正直「上手くなった」という実感はさほどなく、「人体の描き方をおぼえた・慣れた」というほうが近いです。
「描けるようになった」というより、「描けるポーズが増えた」。
この感覚は半年続けた時とあまり変わっていないですね。
ただ、続けていて感じた変化はいくつかあります。
手と足の指が描けるようになった
- 自分の得意・不得意、クセがわかった
- 以前つまずいたところをクリアできた
- 初見のポーズでもそれなりに描けるようになった
一つ一つ詳しく説明します。
手と足の指が描けるようになった
模写を始めた頃は、手と足の指の描き方がわからず、ちょっとごまかして描いていたんですね。
ですが「そろそろ描いてみようかな」と描いてみたところ、上手く描けなくても「やっと全身描けた」という達成感を感じられ、それからちゃんと描くようになりました。
この「描いてみようかな」と思えるようになったのが、私の中の大きな変化です。
多分描き続けるうちに自信がついて、今まで描けなかったものも描いてみようという気になったと思うんですよね。
もっと練習は必要ですが、私の中で大きな進歩を感じた出来事でした。
自分の得意・不得意、クセがわかった
さすがに1年分も描くと、スラスラ描けるポーズとどうしても時間がかかってしまうポーズがあることに気づきます。
私が描きやすいと感じたのは、下の画像のような正面から見たポーズがベースになっているもの。
正面から見た人体はおそらく一番多く描いているので、首を傾げていたり腕が曲がっていたりといった違いはあれど、さほど苦労せずに描けました。
逆に苦手だったのが、首が大きく曲がったポーズ。
首から輪郭につながるラインをどう描いていいのか、いまいちわかっていません。
顔が真正面・真横ではなく、斜めから見ているように描くのも難しく、どうしても真横から見たような顔になってしまいます。
さまざまな角度から見た顔の描き方についても本で解説されているので、私はこのページをもっとやりこまないとですね。
さらに描いているうちに、腰から下、特に足首から下を大きく描いてしまうクセも発覚。
このクセ、直前の四つんばいのイラストに顕著に出てる〜。
顔→上半身→下半身の順で描くうち、基準となる顔から離れていくにつれてバランスが崩れてしまうようです。
「全身を描いた後に顔を一回り大きく描けば解決するかも」と思いましたが、毎回描き直すのは手間なので、下半身の大きさに注意してこまめに全体のバランスを確認しながら描くようになりました。
自分のクセは、量をこなさないと見えてきません。
「上手く描けない」と思いながらでも描き続けるうちに自分のクセがわかり、解決法も考えられるので、“質より量”の精神で挑むのが大事ですね。
以前つまずいたところをクリアできた
この本では、ペラペラ君→ゴム板君→ハート描き→完成人体、とモデルがだんだん複雑になっていきます。
以前私は体の厚みが増すゴム板君でつまずいたのですが、今はゴム板君の次の段階であるハート描きで下描きできるようになりました。
慣れってすごい。
前回挑戦した時より描けるようになったのは、やっぱりうれしいですし、自分の成長を感じられましたね。
初見のポーズでもそれなりに描けるようになった
描いているうちに慣れてきたのか、初めて描くポーズでも最初の頃と比べてスムーズに描けるようになりました。
最初の頃はバランスが狂ってしまったり、全体的にちぐはぐな感じになってしまったり…となることが多かったのが、続けていくにつれおかしな絵にはならなくなってきました。
おそらく描きながら全体を見て修正するクセがついたおかげで、細かく調整しながら描けるようになったのだと思います。
パーツごとに描き込んでいくのではなく、ざっくりと全体を描いて少しずつ描き込んでいく、という描き方に変わりました。
これから「人を描くのって楽しいね!」を模写する人へ
これから「人を描くのって楽しいね!」を模写しようと思っている人へ、1年分続けた私から言いたいことはただ一つ。
とりあえず描いてみましょう!
今は下手でも後で描けるようになったり、見返したりして上達具合を確認できます。
「最初の頃に難しいポーズを模写しておけば、今描いたものと比較してもっとわかりやすい記事にできたのに…」と後悔中w
「難しそう」と思ったポーズでも、模写してみたら意外と描けた!ということもあります。
描けるかどうかは描いてみないとわかりません。
描けなかったとしても、自分の苦手なところがわかるので、何を重点的に練習すればいいかがハッキリします。
失敗を恐れず、とりあえず描いてみましょう!
まとめ
本「人を描くのって楽しいね!」の模写を1年分やった結果と変化について、でした。
イラスト初心者の下の下から下の中ぐらいにはレベルアップしたと思います。
もっと楽しんで続けられるように工夫すべきだったと反省点も多いものの、このブログで「1年後に続けた結果をアップします!」と宣言していなかったら確実にやめてしまっていました。
さらにこうして記事にすることで変化を具体的に言語化でき、より自分の成長を感じられて
「やめないで良かったー!」
と心底思っています。
初心者こそ“質より量”の精神で、とにかく数をこなすことが大事だと実感できたのも大きいですね。
何より「始めた頃より格段に人を描けるようになった」と胸を張って言えます。
この記事を読んで少しでも「やってみよう」と思ってもらえたら、とてもうれしいです。
もし始めてみて「もうやめたい…」「辛い…」と思ったら、ご連絡ください。
励ましのメールを送ります。
私も続けるのは大変だとわかっていますし、なんなら途中でやめちゃってたぐらいなので、「続けたほうがいいのはわかってるけど…」という気持ちは人一倍わかるつもりです。
ですがこの記事でも書いたように、続けることでしか得られない成果もあります。
せっかく始めたなら、その成果を実感していただきたいですし、私にできることがあればしたいです。
もちろん「絶対描け」なんてプレッシャーはかけませんので、お気軽にメールしてください。
1年分の模写はなかなか大変でしたが、得られたものも大きかったので、実際に試して検証する企画はまたやりたいと思っています。
その際はTwitterで告知しますので、またのぞきに来てくださいね!
無料相談受付中
「絵が上手くなりたいけどどうしたらいいか、わからない」
「イラストレッスンに興味があるけど、どれを選んだら…」
そのお悩み、ぜひご相談ください!
挫折・失敗の経験がある私が、あなたに合った本やレッスンをご紹介します。
- 今まで試した本やレッスン
- 気になっている本やレッスン
- 好きなイラストレーターさん
も教えていただけると具体的なアドバイスができますので、ぜひお書き添えください。
絵のご相談だけでなく、
- あの映画どうだった?
- この映画もおもしろかったよ!
といった映画のお話も大歓迎です!
どうぞお気軽にご連絡ください。
イラストキネマのオーナー、サオリでした。
コメント