こんにちは!
イラストキネマのオーナー、サオリです。
ご来館ありがとうございます。
今回は映画「エルヴィス」をご紹介します。
誰もが知るエルヴィス・プレスリーがデビューしてから亡くなるまでを描いた本作。
音楽で世界を変えた
スーパースターの“伝説”の裏側
世界で最も売れたソロアーティスト、出演TV番組の最高視聴率82%など数々の偉業を達成したエルヴィスは、どのように全米を熱狂させたのか。
ファンには見せなかった苦悩や金銭事情を赤裸々に映した本作の感想や、今でもささやかれるさまざまな死因説について書きました。
監督 | バズ・ラーマン |
キャスト | オースティン・バトラー トム・ハンクス オリビア・デヨング ほか |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2022年 |
上映時間 | 159分 |
映画「エルヴィス」あらすじ
“キング・オブ・ロックンロール”ことエルヴィス・プレスリー(オースティン・バトラー)。
小さなライブハウスでエルヴィスが披露したロックとセンセーショナルなパフォーマンスに、若者たちは熱狂した。
その熱狂は全米に広がり、ショービジネスに精通しているトム・パーカー(トム・ハンクス)の耳に入る。
エルヴィスはトムをマネージャーとして迎え入れるが…。
実在の人物・エルヴィスの伝記映画ですが、ただエルヴィスの人生をなぞるだけではありません。
エルヴィスの音楽のルーツをわかりやすく示しているので聴いてみたい音楽がたくさんできますし、ライブシーンでは目の前でエルヴィスが歌っているかのような迫力があります。
エルヴィスの生い立ちをアメコミ風に見せたり、街の名前をポップなフォントで表示させたりと、2時間半飽きさせない工夫を凝らしているエンターテインメント大作です。
主演のオースティン・バトラー
「エルヴィス」の主演はオースティン・バトラー。
もともとエルヴィスに似ているのかと思いきや、実はそんなに似ていません。
ですが映画の中だとエルヴィスにしか見えないんですよ。
月並みですが、俳優さんってすごいですね!
さらに1950年代のエルヴィスの若い頃の歌は、すべてオースティンが歌っています。
エルヴィスがインスパイアされたビッグ・ママ・ソーントン、シスター・ロゼッタ・サープなど先人のアーティストたちについても調べたし、スピリチュアル音楽、オペラなど彼に影響を与えた音楽を聴きまくった。
そういう音楽を聴いていくと、少年時代のエルヴィスがどのようにして、まるで音楽に取り憑かれているかのような体の動きを獲得していったのか、感覚として掴めるようになるんです。
「エルヴィス」パンフレット
この入念な役作りのおかげで、エルヴィス本人が目の前で動いて歌っているかのように見えました。
バズ・ラーマン監督
「エルヴィス」を監督したのは、バズ・ラーマン。
監督作「ダンシング・ヒーロー」や「華麗なるギャツビー」は世界的に評価されています。
エルヴィスといえば腰を振るパフォーマンス。
パフォーマンスの際、エルヴィス役のオースティンが着る衣装をすべてバズが試着し、衣装がきちんと揺れるか確かめたそうです。
ちなみに「エルヴィス」の製作・美術・衣装を担当したキャサリン・マーティンはバズの奥様。
二人は30年以上にわたって一緒に仕事をしています。
映画「エルヴィス」の感想:伝説にもなるよカッコイイもん!!
私はエルヴィスに関しては「Top Ten Hits」というアルバムを聴いたことがあるぐらいで、生い立ちや曲の背景については何も知りませんでした。
どのくらい知らなかったかというと、「アイドルだから音楽は他の人に全部任せていたんだろうな」と思っていたぐらい。
なので「エルヴィス」で何かに取り憑かれたかのように歌い、音楽で人々の心を一つにするエルヴィスを見て土下座したくなりましたね。
映画なので事実と異なる点や誇張している部分もあると思いますが、同じようにエルヴィスについてよく知らない方も楽しめると思います。
カメラが動きポップな書体が画面で躍ったかと思いきや、エルヴィスが歌うシーンではそういった編集はされず歌を聴かせることに徹しており、効果的に緩急がつけられていた点も良かったです。
「エルヴィス」を観るとエルヴィスの生い立ちが彼の音楽のルーツに密接に関係していることがわかり、ライブシーンに圧倒されます。
ぜひ劇場の大画面と音響で楽しんでいただきたいです。
本作を観てエルヴィスの音楽のルーツに興味が湧いた私は、グッズ販売コーナーにあった雑誌「ブルース&ソウル・レコーズ」を迷わず買いました。
エルヴィスに限らず、スーパースターの伝説として「本人がステージに現れただけで失神」なんてものがありますよね。
「そんな大げさなw」と思っていましたが、この映画を観ると「あー…なんかわかる」となるぐらいエルヴィスがカッコイイんです。
特に腰を振るパフォーマンスが問題視され、「指一本動かすな」と命じられたライブでの小指を使ったパフォーマンスはしびれましたね!
「エルヴィスってこんなにかっこよかったんだ!!」
そんな感想を抱くはずです。
エルヴィス・プレスリーの死因は不明。生きてる説も
エルヴィス・プレスリーは1977年に42歳の若さで死去。
映画では死因は心臓発作とされていますが、エルヴィスの死因はさまざまな説がささやかれています。
ちょっと調べただけでも薬物乱用、不整脈、遺伝子の変異とそれらしい理由もあれば、便秘、ドーナツの食べ過ぎといったものも。
さらに「実は生きてる」なんて説もあり、もはや何が真実なのか第三者にはさっぱりわかりません。
死んだ後もアレコレ言われるのはスーパースターの宿命…なのかもしれませんが、なんだかやるせない気持ちになっちゃいました。
映画ではエルヴィスが亡くなったことは字幕で表され、倒れたり息を引き取ったりする場面は映されません。
そのことに対して批判もあるようですが、こうして調べてみると亡くなったところを見せなかったのは賢明だったと私は思います。
ファンをガッカリさせない永遠のスーパースターとして映してくれている姿勢も、非常に好感が持てる映画でした。
「エルヴィス」の評価
伝説の裏側を映した「エルヴィス」。
観た方はどのように評価しているのでしょう。
高評価
- ライブシーンが圧巻
- エルヴィスの偉大さがわかった
- オースティン・バトラーがエルヴィスそっくり!
「エルヴィス・プレスリーの名前は聞いたことあるけど曲はあまり知らない」という方もいるでしょう。
本作ではエルヴィスがただライブをするだけでなく、エルヴィスの音楽との出会いを絡めながら映しているので、「ルーツはこれだったのか!」と興味を持たせるつくりになっています。
エルヴィスの曲を知らなくても楽しめますが、公式サイトで公開している予習プレイリストを聴いてみるのもおすすめです。
主演のオースティン・バトラーも、「演じている」というより「エルヴィスそのもの」と評価されています。
低評価
- 前半の展開が早すぎる
- クライマックスがどこかわからない
- マネージャーとの確執より、エルヴィスのステージを映してほしかった
本作の特徴は、ド派手な映像と凝った編集。
そのため「うるさい」「過剰」とも感じられ、その点から低評価になっている方もいました。
大体、ほとんどのシーンもBGMガンガン流して、同じテンションで進むから、見せ場であるいくつかのシーンが見せ場と思えないんだよな。唯々うるさいだけ。
— はじめふとし (@hajimehutoshi) July 2, 2022
編集も酷い。カメラもぐるぐる回るような場面転換で芸が無い。これを2時間40分耐えられる自信はなかった。
個人的にはクライマックスは、終盤のインターナショナルホテルでの熱唱シーンかなと思うのですが、観た人によってクライマックスは変わりそうです。
エルヴィスの幼少期から亡くなるまでを描いているので情報量が多く、「疲れる」と感じるかもしれません。
また本作はエルヴィスと家族の関係やマネージャーとの契約についても描かれます。
ライブよりエルヴィスの華々しいステージの裏側がメインとなっているため、ライブシーンをたくさん楽しみたい方には期待外れとなる可能性も。
ただこれまで述べてきたように、ライブシーンはエルヴィスが目の前で歌っているかのような迫力があり、音楽以外の部分も描いている点を考慮するとバランス良くできているのではないかと思います。
まとめ
映画「エルヴィス」のご紹介と感想でした。
伝説の裏側をのぞける本作は、エルヴィス・プレスリーの魅力を惜しみなく映し、亡くなってからも愛され続けていることを納得させてくれる傑作です。
エルヴィスの死因についても書きましたが、
「死んだ後までネタにしなくても…」
というのが私の正直な気持ちです。
エルヴィスの生き写しのようなオースティン・バトラーと、圧巻のライブシーンはぜひ映画館でお楽しみください。
- エルヴィスに興味がある
- エルヴィスの音楽が好き
- ライブシーンで圧倒されたい
という方におすすめです。
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イラストキネマのオーナー、サオリでした。
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