もっと知りたいグザヴィエ・ドラン。監督・出演映画からスピーチまで

グザヴィエ・ドランのプロフィール・監督・出演作について

こんにちは!
イラストキネマのオーナー、サオリです。
ご来館ありがとうございます。

世界的に注目を集めているグザヴィエ・ドラン

映画監督としてはもちろん、俳優、有名ブランドのアンバサダーと幅広く活躍しています。

グザヴィエ・ドランの映画を観たことがなくても、ルックスと才能を兼ね備えた彼のことが気になる!という人は多いのでは?

今回はそんなグザヴィエ・ドランのプロフィールや経歴、監督・出演作はもちろん感動的なスピーチまでご紹介します。

目次

誕生日、出身、身長…グザヴィエ・ドランの基本プロフィール

誕生日1989年3月20日
出身カナダのケベック州・モントリオール
身長169cm

グサヴィエ・ドランの映画を何本か観たことある方は、「フランス出身じゃないの?」と思われるかもしれません。

彼の映画でよく使われているのはフランス語であり、映画の賞を受賞した際のスピーチをフランス語で行うこともあるからです。

実はカナダの公用語は英語とフランス語。

カナダがかつてフランス領だったことが影響しているそうです。

またグザヴィエ・ドランは自身がゲイであることを公にしており、彼の映画にも同性愛者が登場。

ですが“同性愛”をテーマにしているというより、“普通”になれない人を映したいのだと思います。

映画監督だけじゃない!グザヴィエ・ドランの経歴

グザヴィエ・ドランは幼少期にカナダのテレビ映画で子役デビューし、その後現場で映画制作について学んだそうです。

彼は「若き天才」「エキサイティングな新世代」などと称され、その若さにも注目されています。

早い時期から映画に携わってきたことで、輝かしい経歴を残せているのかもしれません。

デビュー作の「マイ・マザー」も脚本執筆時は17歳、映画完成時は19歳と、映画監督としてはかなり早いスタートを切っています。

デビュー作がカンヌ国際映画祭に出品されたことも注目に値し、その後同映画祭で審査員も務めるほどの活躍ぶり!

映画作りを学ぶ学校には通っておらず、観た映画や実際の映画制作を通して多くを学んだ彼の映画は、観る人の心を揺さぶります。

さらにはルイ・ヴィトンのアンバサダーも務めたことがある、華々しい経歴の持ち主です。

才能、センス、ルックス、そしてなにより映画作りへの熱い情熱を兼ね備えている俊英

それがグザヴィエ・ドランです。

グザヴィエ・ドラン監督作品

グザヴィエ・ドランの監督作品は、全部で8本(2022年現在)。

愛する人を受け入れたいけどできない葛藤や性の壁など、一見重いテーマのものが多いですが、希望と喜びが描かれているので、観た後に気分が落ち込むことはほぼありません。

それでは各作品をさらっとご紹介します。

グザヴィエ・ドラン映画の音楽についてはこちらの記事で紹介しています。

マイ・マザー

17歳の少年・ユベールの母親に対する複雑な気持ちを映した「マイ・マザー」。

主人公のユベールを演じるのは脚本と監督も務めるグザヴィエ・ドラン本人です。

本作は彼の自伝的作品なので、主人公を演じるなら彼以外いなかったでしょう。

胸騒ぎの恋人

ゲイの青年・フランシスとストレートの女性・マリーはある日パーティーで出会った美青年・ニコラに同時に一目惚れしてしまう…という物語。

「胸騒ぎの恋人」でもグザヴィエ・ドランが脚本を担当、フランシス役で出演しています。

わたしはロランス

恋人のロランスから「女になりたい」と打ち明けられたフレッドは、戸惑いながらもロランスを受け入れようと奮闘するが…というあらすじ。

「わたしはロランス」は「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」公開時に行われた「グザヴィエ・ドラン監督特集上映ファン投票」で1位を獲得するほどの人気ぶりです。

ストーリーはもちろん、空から服が降ってきたり落ち葉が舞ったりといった映像の美しさも、人気を博する理由の一つだと思います。

「グザヴィエ・ドランの映画に興味はあるけど、何から観たらいいかわからない」という人におすすめです。

トム・アット・ザ・ファーム

同性の恋人・ギョームの葬儀に出席するため、トムは彼の故郷を訪れます。

しかしギョームの母はトムのことを知らず、ギョームの兄・フランシスには嘘をつくことを強要され…となにやら不穏な空気漂う物語。

原作はカナダの劇作家であるミシェル・マルク・ブシャールの同名戯曲です。

Mommy

ADHDの息子・スティーブとその母・ダイアンの物語。

「大切な人だけど一緒にいられない」という愛の限界に挑んだ、厳しくも希望を感じさせてくれる映画です。

カンヌ国際映画祭で、あのジャン=リュック・ゴダールと並んで審査員特別賞を受賞したことでも大きな話題となりました。

たかが世界の終わり

自分がもうすぐ死ぬことを伝えるため、故郷に住む家族のもとに久々に帰ってきたルイ。

家族と過ごすうち伝えるタイミングをつかめなくなってしまい…というあらすじ。

本作は劇作家のジャン=リュック・ラガルスの同名舞台を脚色したもの。

ギャスパー・ウリエル、レア・セドゥ、マリオン・コティヤール、ヴァンサン・カッセルなどそうそうたる俳優が集まっています。

ジョン・F・ドノヴァンの死と生

人気スターのジョン・F・ドノヴァンと、彼と文通をしていた少年・ルパートの物語。

グザヴィエ・ドランがレオナルド・ディカプリオにファンレターを送った実体験から着想を得たとか。

マティアス&マキシム

映画で男性同士のキスシーンを演じたことから、友情とは別の感情が芽生えてしまった幼なじみのマティアスとマキシム。

「友達だと思ってたけど好きになっちゃった…」というあらすじはめずらしいものではありませんが、相手が同性となると途端に壁が立ちはだかります。

俳優グザヴィエ・ドランの出演映画

ルックスも良く演技の才能もあるグザヴィエ・ドランは、俳優としても活躍しています。

2022年までに出演した映画は4本。

出演する作品は吟味しているでしょうから、彼が出演しているというだけでどうしても期待が高まります。

思春期の少年・ジュリアンが避暑地で家族と夏休みを過ごす「鏡」。

わずか14分の短編ですが、15歳のグザヴィエ・ドランが主演していると聞くと観たくなりますよね。

監督のコメントから、グザヴィエ・ドランがすでに表現者としての道を歩み始めていたことがわかります。

当時から常にプロ意識が高く、他にもいい役者はいたけど全く違ったよ。その頃から彼は芝居の間など脚本を書いていて、将来きっと大物になると思っていたよ

『エレファント・ソング』(特典映像グザヴィエ・ドラン主演『鏡』):vimeo

エレファント・ソング

グサヴィエ・ドランが出演を熱望した本作で演じるのは、精神科病棟の患者・マイケル。

彼の担当医が行方不明になり、院長のグリーンは事情を聞き出そうとしますが、マイケルは巧みな話術でグリーンを翻弄します。

人を食ったような態度のマイケルに「本当は何を考えているのだろう?」と知らない間にのめりこんでしまうのは、グザヴィエ・ドランの演技のたまものでしょう。

神のゆらぎ

ともにエホバの証人であるカップル、不倫関係を続ける男女、アル中の妻とギャンブル狂の夫、運び屋の男といった複数の人間関係が交錯し、他人の運命に影響をおよぼす様を描いた「神のゆらぎ」。

グザヴィエ・ドランは白血病を患うエホバの証人・エティエンヌを演じています。

ある少年の告白

自分が同性愛者であることを両親に告白した大学生の男の子・ジャレッド。

同性愛を治すプログラムに参加させられますが、自分を偽ることに疑問を感じ…というあらすじです。

グザヴィエ・ドランが脚本・監督でもおかしくなさそうなあらすじの「ある少年の告白」は、彼の映画が好きならぜひ観ておきたいところです。

グザヴィエ・ドランの本

グザヴィエ・ドランについて書かれた英語やフランス語の本は見つかりますが、残念ながら日本語の本は出版されていないようです。

雑誌ではグザヴィエ・ドランについて特集された2020年4月号の「ユリイカ」がありますが、本人のインタビューはわずか数ページ。

映画評論家や研究者が彼について書いた文章がメインで、「グザヴィエ・ドラン本人の言葉を読みたい」という人にとっては正直期待外れだと思います。

グザヴィエ・ドランの発言をまとめたページや、「ユリイカ」発刊当時までの作品についての解説もあり、「グザヴィエ・ドラン映画を他の人がどのように観ているのか知りたい」という方にはおすすめです。

ドキュメンタリー「バウンド・トゥ・インポッシブル」

グザヴィエ・ドランについて日本語で書かれた本はなさそうですが、ドキュメンタリーはあります。

「バウンド・トゥ・インポッシブル」は本人はもちろん彼の映画に携わるスタッフや出演俳優も出ており、撮影の裏話や映画へのこだわりについて語っているので、グサヴィエ・ドランについて知りたい方は必見です。

1時間未満とコンパクトにおさまっていてサクッと観れますよ。

ちなみにタイトルの「バウンド・トゥ・インポッシブル(Bound to Impossible)」は「不可能に挑み続けろ」という意味。

映画監督としても活躍した芸術家ジャン・コクトーの言葉で、グザヴィエ・ドランはこの言葉のタトゥーを入れているそうです。

「バウンド・トゥ・インポッシブル」はAmazonプライムで観れます。

監督グザヴィエ・ドランの感動的なスピーチ

監督作「Mommy」がカンヌ国際映画祭の審査員特別賞を受賞した際、グザヴィエ・ドランは自分と同世代に向けて感動的なスピーチをしています。

若い時から評価され順調に歩んできたように見える彼ですが、ドキュメンタリーやインタビューから映画の出資を断られたり批判されたりと、裏では苦労も多かったことがわかります。

そんな彼が声を震わせながら言うからこそ、勇気づけられた人も多いのではないでしょうか。

2016年に「たかが世界の終わり」で同映画祭のグランプリを受賞した際は、フランスの作家アナトール・フランスの言葉「無関心な分別より情熱的な狂気を選ぶ」を引用しています。

まとめ

グザヴィエ・ドランの経歴と監督・出演映画、スピーチなどについてご紹介しました。

彼の映画は“愛するゆえの苦悩”をこれでもか!というぐらい見せてきて、もう胸がぞうきんみたく絞られるのですが、観た後は希望に似た明るい気持ちで満たされるところが好きです。

「愛さえあれば全部解決!」みたいな安易な展開には決してならないので、安心(?)して観れます。

気になった方はぜひ観てみてくださいね。

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